-もしも、僕が新たなその一歩を 踏み出していなかったとしたら-
世界中で話題を集め、各国ベストセラーとなったバレンティーノ・ロッシ自叙伝!1996年に世界GP参戦以来、全クラスでチャンピオンを獲得しているバレンティーノ・ロッシ。ライディングもさることながら、パフォーマンス、キャラクターは世界中のファンを釘付けにする!この自叙伝を読むとさらにロッシの虜になってしまう…。
世界中の話題を集めた自叙伝!
〜天性の才能が授けられ、彼はそれを生かした〜
5年連続2輪ロードレース世界王者に輝き、頂点に君臨する“ザ・ドクター”バレンティーノ・ロッシ。
ライバル達を寄せ付けない圧倒的なテクニックとポテンシャル。
彼の走りや言動は常に世界中のファンの注目をあびる…。
ロッシの本音が詰まった一冊!
とにかくバイクに乗ってレースをしたかった幼少時代。
“常勝”の影でプレッシャーと戦ったホンダ時代。そして、ヤマハへの移籍に対する苦悩や葛藤…。
天才と称されるバレンティーノが何を考え、何をしたか。その全てが明らかになる!
誰も知らなかった彼の全てがこの一冊に詰まっている!
チャンピオンが何を考え、行動したか、今その全てが明らかになる!
あの時、舞台裏ではどんなことが起こっていたのか…
2003年チェコGPの開幕時に開かれた歴史的なミーティング
2003年の夏、それまでHONDA RC211Vで王者として君臨していたバレンティーノ・ロッシは、YAMAHAに移籍することを決意した。チェコブルノでロッシとジボとウーチョ、そして見張り役のネロを引き連れて、YAMAHAのジャービスとブリビオとシークレットミーティングを行った。
選ばれた場所は、人目につきにくい最終コーナー側に設営されていた“クリニカモビレ”。カギのかかっていなかったテントのジッパーを開けミーティングを行っていたその時、夜警が巡回してきた。「スクーターが来る!」ヘッドライトが近づいてきたとたん叫び声を上げた。
「隠れろ!隠れるんだ!早く!」
5人の大人はとっさに小さなテーブルの下に潜り込み、難を逃れた…。
そしてロッシはブリビオの手を掴み、力強く握った。
その握手でロッシは心中、決意を固めた。