天才ライダー“ノリック"が制した全日本GP500ラストシーズン
2輪全日本ロードレース選手権の最高峰クラスとして闘われてきたGP500クラス。
翌年の94年からはスーパーバイクが最高峰カテゴリーとなるため、GP500としてはラストシーズンとなった。
この年、彗星の如く現れた天才ライダー“ノリック”こと阿部典史が、ベテランを相手に独特のライディングで走り抜けた1993年シーズン。
このノリックとNSR500のコンビネーションはタイトル獲得後、翌年W.G.P.の鈴鹿において、ワイルドカード参戦を果たし、ケビン・シュワンツ、ミック・ドゥーハンといった世界王者を相手に、互角のバトルを展開することになる。